History

「夕焼け」

誕生と店名の由来

●1970年代石川県に生まれたロックグループ「めんたんぴん」らによって主催され"日本のウッドストック"とも称されていた「夕焼け祭り」。過去、1970年代石川県現加賀市山中で3回、現白山市鶴来の獅子吼高原で2回行われ、東京八王子のサマーランドで1回。

1993年には石川県輪島青年会議所によって輪島市袖ヶ浜にて3回の復活コンサートが行われた。

その後1996年「めんたんぴん」ギタリスト飛田一男によって4日連続(金沢、小松、京都)開催され本来の姿に復活し、2002年~2008年は飛田一男がホストとして金沢を中心に行われた。

●40歳の手習い?でギターを始めた店主は、たまたま近くに住んでいた飛田一男宅で個人レッスンを受けるようになり、そのうち飛田一男が自由にミュージシャンを呼んで自由に演奏できる店があったらいいなぁ~っと一念発起!

2008年春に自分の経営する会社社屋を移転して、そこにライブの出来る店とレコーディングスタジオを造る決心をしました。基本設計は飛田一男の意見も取り入れながら、まずは内部の解体工事から着手しました。

ところがその頃、既に病魔に侵されていた飛田一男は同年9月、今となっては最後の「夕焼け祭り」の開催後、僅か2週間で奥様と私達当時の弟子に看取られこの世を去ってしまったのです。

店主は、その悲しみと寂しさで途方にくれ、工事は頓挫。…約3ヶ月はボォーと放心状態。(笑)

しかし、年が明け落着きを取り戻した頃、周囲の後押しもあり「飛田一男をもっともっと沢山の人に知ってもらいたい!」という、ある種の使命感みたいなものが生まれ工事再開!

…店は2009年7月にオープンするわけですが、ネーミングはギリギリまで迷いました。飛田一男が生きていれば店名をつけてもらうつもりでした。飛田一男は、絶対「夕焼け」とはつけなかったと思いますが…(笑)

考えに考えた末、「飛田一男」と共に飛田さんが亡くなるまでこだわり続けた「夕焼け祭り」も沢山の方に知ってもらいたい!と言う意味を込めて…本当は「夕焼け祭り」にしたかったのですが、同名のライブハウスが既に存在していたので最終的に「夕焼け」とした訳です。

●オープン以来、いつも店のどこかに飛田一男がいるつもりでやってきました。

困難にぶつかった時やミュージシャンへの対応で困った時、飛田一男ならどうしてるかな?どう言うかな?

絶えずアドバイスを貰っています。

今では飛田さんを知らないミュージシャンやお客様も沢山いらっしゃいますが、今後も「飛田一男」と「夕焼け祭り」の事は語り継いで行きたいと思ってます。

"Mr.SG"飛田一男…永遠に。